垂木(たるき)ってどこ?屋根の構造と修理が必要な症状・費用まとめ

屋根内側の垂木

屋根のリフォームや点検をしていると、「垂木(たるき)」という言葉を耳にすることがあります。

しかし、「垂木ってどこの部分?」「どんな役割をしているの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

垂木は、屋根の構造を支える重要な部材であり、劣化や破損を放置すると雨漏りや屋根崩落の原因になることもあります。

本記事では、垂木の基本構造から、修理が必要となるサイン、修理費用の目安までを専門業者の視点でわかりやすく解説します。

目次

垂木(たるき)とは?屋根のどの部分にある構造材?

● 垂木の位置と役割

垂木とは、屋根の勾配(傾き)に沿って取り付けられる細長い木材で、屋根全体の形状を構成するために必要な部材です。

垂木の上には野地板(のじいた)、その上にルーフィング(防水シート)や屋根材(瓦やスレートなど)が載せられています。

つまり、垂木が屋根の「骨組み」となって屋根材を支えているのです。


垂木に不具合が起きるとどうなる?屋根トラブルとの関係

垂木が劣化・破損すると、屋根全体の強度が低下し、次のような問題が起きやすくなります。

● 天井や屋根のたわみ

垂木が腐っていたり折れていたりすると、屋根の一部が沈み込み、室内から見て天井がたわんで見えることがあります。

● 雨漏りの原因になる

垂木が傷んで変形すると、その上に載る野地板やルーフィングもズレたり破れたりして、雨漏りが発生しやすくなります。

● 屋根の「たるみ」「浮き」

屋根材の一部が浮いていたり、凹んでいたりする場合は、下地の垂木のゆがみが影響していることがあります。


垂木の劣化を示す代表的な症状とは?

垂木は屋根裏にあるため、普段目にすることはありません。ですが、以下のような症状が見られた場合は、垂木に問題が起きている可能性があります。

天井や壁に雨シミがある

雨漏りが発生しており、その水が垂木まで染み込んでいる可能性があります。シミが広がるようなら特に注意が必要です。

屋根の一部がたわんで見える

垂木が折れている、あるいは腐食して支えきれていない状態かもしれません。外から屋根の輪郭を観察することで分かる場合もあります。

瓦やスレートが浮いている・ズレている

屋根材の不自然な動きは、下地となる垂木の歪みや劣化の影響であることがあります。風で飛ばされやすくなるので危険です。

室内にカビ臭がする・結露がひどい

垂木が湿気を帯びている可能性があり、放置すると天井裏全体にカビが広がる原因になります。健康面への影響も。

屋根裏にカビ・腐食が見られる

点検口から天井裏をのぞいてカビの臭いや変色が確認できる場合は、垂木を含む屋根構造材の補修が必要です。


垂木の修理が必要になる原因と対処法

● 垂木の劣化原因

  • 雨漏りの放置:水分が垂木に浸透して腐食・カビの発生
  • シロアリ被害:木材である垂木はシロアリの餌食になることも
  • 経年劣化:築20年以上の住宅では自然に強度が低下することがあります
  • 地震・台風などの衝撃:外力によって割れたり、折れたりすることも

● 修理の対処法

  • 部分的な垂木の交換(腐食や折損部のみの取り替え)
  • 垂木の補強工事(鋼材などで補強)
  • 下地全体の組み直し(全体的に劣化が進んでいる場合)

屋根材の撤去が必要になるケースが多いため、屋根工事とセットで行われることが一般的です。


垂木の修理費用はいくら?ケース別の目安

修理内容や屋根材の種類、足場の有無によって費用は大きく変わりますが、おおよその目安を以下にまとめます。

修理内容費用相場(税込)
垂木の部分補修(1〜2本)約3万〜10万円
垂木の全体交換+屋根材再施工約40万〜100万円以上
屋根カバー工法+垂木補強約80万〜150万円
垂木の補強のみ(簡易施工)約5万〜20万円

※屋根勾配や作業環境によって、別途足場費(10万〜20万円)がかかることがあります。

● ケース別費用の詳細例(文章形式)

  • 垂木の部分補修(1〜2本)
    既存の屋根材を部分的に剥がして、傷んだ垂木だけを交換する軽度の工事です。3万円台で済むこともありますが、場所が高所や急勾配であれば10万円程度になることもあります。
  • 垂木の全体交換+屋根材の再施工
    垂木全体が劣化している場合、屋根全体を解体して新たに下地を組み直す必要があります。屋根材も再施工になるため、工期も長く、費用は40万〜100万円以上が目安です。
  • 屋根カバー工法と併用する場合
    古い屋根を撤去せず、上から新しい屋根材を被せる工法です。このタイミングで垂木の補強も可能なため、補修費用を同時に抑えられるケースもあります。
  • 簡易補強(鋼板や補助材による補強)
    垂木を交換せず、既存材に補強材を添える方法で、軽度のゆがみや割れに有効です。5万〜20万円が相場です。

垂木修理で火災保険は使える?保険適用される流れ

火災保険の「風災補償」が付いている場合、台風や突風による屋根の破損や雨漏りが原因で垂木が傷んだケースでは、火災保険が使える可能性があります。

保険適用までの流れは以下の通りです。

被害箇所の写真撮影(室内と屋根裏)

被害の状況を記録するため、天井や壁のシミ、屋根裏の腐食箇所、破損している屋根材など、さまざまな角度から写真を撮影します。撮影日時も記録しておくと、被害の発生時期を証明するのに役立ちます。

専門業者による修理見積もりと報告書作成

保険会社に提出するためには、修理にかかる費用の見積書と、被害状況・原因をまとめた報告書が必要です。屋根や構造材の点検を行ったうえで、風災・台風・経年劣化などの原因を明確にして記載します。

保険会社へ申請

写真・見積書・報告書をもとに、保険会社に申請書類を提出します。契約内容や補償範囲を確認し、必要な書類を揃えることが重要です。不備があると、申請が受理されないこともあります。

審査後に保険金支給

保険会社が書類と内容を審査し、必要に応じて鑑定人が現地調査を行います。問題がなければ、数日~数週間で保険金が支払われます。金額は見積もり額の全額ではなく、契約内容に基づき決定されます。

火災保険の申請には「専門的な被害判定」が求められるため、実績ある屋根業者に依頼するのがスムーズです。


屋根垂木に関するよくある質問

Q1. 垂木とはどの部分にある構造材ですか?

A. 垂木は、屋根の傾斜に沿って設置される木材で、屋根材を支える「骨組み」の役割を担っています。野地板や防水シート、瓦などの屋根材はすべて垂木の上に設置されており、建物の屋根構造にとって非常に重要な存在です。

Q2. 垂木が劣化するとどうなりますか?

A. 垂木の劣化が進行すると、屋根の一部が沈んでたわんだり、雨漏りが発生しやすくなります。また、垂木が歪んだり折れたりすると、屋根材のズレや浮きの原因にもなり、放置すると大規模な修繕が必要になることもあります。

Q3. 垂木の劣化はどんな症状で気づけますか?

A. 室内の天井に雨染みが出たり、屋根の一部が波打って見える、瓦が浮いている、屋根裏からカビ臭がするなどが垂木劣化のサインです。直接見えない場所なので、定期的な点検や症状の観察が大切です。

Q4. 垂木の修理はどのように行われますか?

A. 劣化や破損の程度によって異なりますが、腐食している部分のみを交換する「部分補修」、補強材で支える「補強工事」、広範囲に劣化している場合は垂木全体の交換などの方法があります。屋根材の一部解体が必要になることもあります。

Q5. 修理費用はどれくらいかかりますか?

A. 部分補修であれば3〜10万円、垂木全体の交換になると40万円以上、屋根カバー工法と併用する場合は100万円前後になることもあります。修理方法や屋根の状態によって変動しますので、現地調査と見積もりが必要です。

Q6. 火災保険で垂木の修理はできますか?

A. 台風や強風など自然災害が原因で垂木が傷んだ場合、火災保険の「風災補償」で対応できるケースがあります。被害写真や専門業者の報告書、見積書をそろえて申請します。保険の契約内容を確認することが大切です。

Q7. 自分で垂木を修理することはできますか?

A. 垂木は屋根の構造部にあたるため、DIYでの修理は難しく、非常に危険です。誤った補修は逆に雨漏りを悪化させることもあるため、必ず屋根工事に精通した専門業者に依頼してください。

Q8. 垂木の劣化は築何年くらいから起きやすいですか?

A. 一般的には築20年以上が経過すると、経年劣化や雨漏りの影響で垂木の傷みが出やすくなります。ただし、メンテナンスの有無や立地条件によっても差が出ますので、10〜15年目から定期点検をするのが理想です。

Q9. 雨漏りと垂木の劣化は関係ありますか?

A. はい、密接に関係しています。垂木が劣化することで野地板や防水シートが変形し、そこから雨水が侵入しやすくなります。逆に雨漏りを放置すると、垂木が水分を吸って腐食・カビが広がる原因にもなります。

Q10. 修理のタイミングはどう判断すればいいですか?

A. 上記のような劣化症状(天井シミ、たわみ、屋根材の浮き)が出たら、早めに調査を依頼しましょう。初期段階であれば小規模補修で済む場合もあり、放置して悪化させるよりも費用を抑えることができます。


まとめ|垂木の役割と修理の重要性を知っておこう

垂木は、屋根を支える骨組みの中でも重要なパーツのひとつです。

  • 劣化すると屋根全体の歪み・雨漏りの原因になる
  • 修理には屋根材の一部解体が必要な場合もあり、費用がかさむ前に早期発見が大切
  • 火災保険が適用できるケースもあるので、まずは専門業者に調査を依頼するのが安心

「屋根のたわみが気になる」「天井にシミが出てきた」と感じたら、垂木が原因かもしれません。見えない部分だからこそ、定期的な点検と早めの修理判断が、住まいの安全と寿命を守ることにつながります。

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松本和也

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