鬼瓦まわりの漆喰がボロボロ…補修費用はいくら?放置リスクと対策法

鬼瓦

屋根の上にどっしりと構える「鬼瓦」。

日本家屋の象徴的な存在でもあり、厄除けや家の守り神としての意味も込められた装飾瓦ですが、その土台を支える「漆喰(しっくい)」が傷んでいると、建物の安全性にも関わる深刻なトラブルの原因になることがあります。

「最近、屋根の端に白い粉が落ちてる…」「遠くから見ると、鬼瓦の周りが黒ずんで見える」

そんな小さな違和感を放置してしまうと、雨漏りや瓦の落下といった重大な被害に発展しかねません。

この記事では、屋根修理のプロの視点から、鬼瓦まわりの漆喰がボロボロになった際の補修費用の相場や、放置したときのリスク

そして適切な対策方法について分かりやすく解説していきます!

目次

鬼瓦の役割と漆喰の重要性

まずは、鬼瓦とそのまわりの漆喰がどんな役割を担っているのか、基本から押さえておきましょう。

● 鬼瓦とは?

鬼瓦は、屋根の両端や棟(むね)の端に取り付けられる飾り瓦で、もともとは魔除けや家の安全を祈願する意味で設置されていました。

現在でも、瓦屋根の住宅には多く見られます。

鬼瓦は見た目の装飾性が目立ちますが、実は棟瓦の端をしっかり固定する構造的なパーツでもあり、屋根全体の強度にも関わっています!

● 鬼瓦まわりの漆喰とは?

鬼瓦のまわりには、瓦の隙間を埋めたり、接着・補強したりするために「漆喰」が使われています。

この漆喰は、雨風や紫外線から内部構造を守る重要な防水層でもあります。

経年劣化や地震・強風などの影響で、漆喰はだんだんと剥がれたり、ひび割れたりしていきます。


鬼瓦まわりの漆喰がボロボロになる原因とは?

漆喰が傷む原因は複数あります。原因を知ることで、予防や早期発見につなげることができます。

経年劣化(築10年以上)

漆喰は年月とともに硬化・風化していき、10年〜20年ほどで徐々に劣化が目立ってきます。乾燥や雨風によって表面がざらざらと剥がれ落ちるようになります。

雨や雪による侵食

特に日本のように梅雨や台風、積雪がある地域では、雨水や雪の影響で漆喰の内部まで水分が入り込み、脆くなることがあります。

地震や強風の揺れ

瓦屋根は構造上、地震や強風の揺れによって棟のゆがみが生じやすく、漆喰に微細なひび割れが発生します。そこから雨水が浸入し、劣化が進みます。

手抜き工事や古い工法

昔ながらの「南蛮漆喰」ではなく、強度の弱い材料を使っていた場合や、下地処理が不十分だった場合には、数年でボロボロになることもあります。


鬼瓦まわりの漆喰を放置するとどうなる?

「ちょっと剥がれてるだけだし、まだ大丈夫」と思って放置してしまうと、思わぬ被害につながる可能性があります。

● 雨漏りの原因に

漆喰が剥がれると、その隙間から雨水が棟内部に入り込みます。

最初はわずかな水滴でも、屋根裏の木材を腐らせたり、断熱材が濡れてカビが発生する原因になります。

● 鬼瓦や棟瓦の落下リスク

漆喰がボロボロの状態では、鬼瓦自体の固定力が弱まり、強風や地震時に瓦がズレたり、最悪落下する危険性があります。

特に通行人や隣家への被害が心配です。

● 補修費用が高額に跳ね上がる

劣化を放置すると、漆喰だけで済んでいた修繕が、棟瓦の積み直しや屋根全体の補強といった大規模工事に発展することも。

早期対処がコスト面でも重要です。


鬼瓦まわりの漆喰補修にかかる費用相場

電卓

それでは、実際に鬼瓦周辺の漆喰を補修する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

● 部分補修の場合

  • 小規模な漆喰の補修(片面のみ・数十cm)
  • 足場不要 or 軽作業範囲
  • 費用目安:2〜5万円前後

● 鬼瓦全体の漆喰補修(両面・複数箇所)

  • 鬼瓦周辺の漆喰すべてを補修
  • 軽微な棟の補強を含む場合あり
  • 費用目安:5〜10万円前後

● 棟瓦の積み直しが必要な場合

  • 漆喰劣化により棟全体がゆがんでいる場合
  • 瓦の一時撤去・再施工を含む
  • 費用目安:15〜30万円前後

※地域や施工業者、屋根の高さ・勾配によって価格は前後します。足場の有無も大きな影響要素となります。


鬼瓦まわりの漆喰補修は火災保険で対応できる?

コストダウン

意外と知られていませんが、風災(台風や突風)による破損であれば、火災保険が適用されるケースがあります。

適用される可能性があるケース

  • 台風で棟瓦がズレ、漆喰が剥がれた
  • 強風で鬼瓦がぐらついた・落ちた
  • 風災の前後に被害状況を撮影していた

火災保険申請に必要なもの

  • 被害時の写真(施工前の状態)
  • 修理業者による見積書・調査報告書
  • 保険会社の申請書類

補修の必要性を証明できれば、10万円〜30万円程度の工事費が全額補償されるケースも。自己負担を減らすためにも、一度保険証券を確認しておくと安心です。


鬼瓦の漆喰補修はDIYできる?プロに頼むべき?

漆喰の塗り替え作業は、ホームセンターでも材料が手に入るため、「自分でできそう」と思われがちですが、基本的にはプロに任せるのがおすすめです。

DIYのリスク

  • 高所作業で転落事故の危険
  • 下地処理が不十分で、すぐに再劣化する
  • 瓦を割ってしまい、かえって修理費がかさむ

プロに依頼するメリット

  • 適切な材料と下地処理で長持ちする
  • 屋根全体の状態も同時に点検してもらえる
  • 保険申請や近隣対応も任せられる

結果的に「安く済ませよう」と思って始めたDIYが、高額な再修繕に繋がるケースもあるため注意が必要です。


鬼瓦の漆喰補修は何年おき?メンテナンス時期の目安

一般的に、鬼瓦まわりの漆喰は10〜15年ごとに補修・点検が必要とされています。

ただし、以下のような症状が見られたら、築年数に関係なく早めの対応が重要です。

補修を検討すべき症状

  • 漆喰が剥がれて、瓦の下地が見えている
  • 黒ずみ・カビ・コケが目立つ
  • 鬼瓦が傾いているように見える
  • 屋根の下に白い粉(劣化した漆喰)が落ちている

築年数が不明な家や、中古住宅を購入された方は、一度プロによる屋根点検を受けておくと安心です。


鬼瓦補修に関するよくある質問

Q&A

Q1. 鬼瓦の漆喰が少し剥がれているだけでも補修が必要ですか?

A. はい、早めの補修をおすすめします。小さな剥がれであっても、その隙間から雨水が侵入し、内部の木材や構造を傷める原因になります。見た目以上に被害が進んでいるケースもあるため、軽微な劣化でも専門業者の点検を受けると安心です。

Q2. 鬼瓦の漆喰補修だけで済むか、棟の積み直しが必要かの判断基準は?

A. 漆喰の剥がれが一部で、瓦のズレやぐらつきがない場合は、部分的な漆喰補修で済むことが多いです。ただし、棟瓦全体にゆがみやズレが見られる場合は、安全のために積み直し(棟の再施工)が必要になることもあります。

Q3. 鬼瓦の漆喰補修にはどれくらいの時間がかかりますか?

A. 一般的な補修作業は半日〜1日で完了します。ただし、棟全体の積み直しが必要な場合や足場設置がある場合は、2〜3日かかることもあります。現場の状態によって作業期間は変動するため、事前に見積もりと工程を確認しましょう。

Q4. 漆喰の色が変色していますが、それだけでも補修のサインですか?

A. はい、変色は劣化の初期症状です。黒ずみや黄ばみ、コケ・カビが発生している場合、表面の防水機能が落ちている可能性があります。放置するとひび割れや剥がれに進行するため、早めの点検が効果的です。

Q5. 鬼瓦の漆喰が原因で雨漏りすることはありますか?

A. あります。剥がれた漆喰の隙間から雨水が棟内部に浸入し、野地板や屋根裏の木部を濡らしてしまうと、そこから雨漏りが発生します。見た目には分かりづらくても、内部でダメージが進んでいる場合もあるため注意が必要です。

Q6. 補修費用の中で足場代はどのくらいかかりますか?

A. 足場の有無で費用は大きく変わります。一般的な戸建て住宅で、足場の設置費用は約10〜20万円が目安です。高所での作業になる場合や屋根勾配が急な場合、安全のために足場が必要となることがあります。

Q7. 鬼瓦の漆喰補修はDIYでできますか?

A. 高所作業で危険が伴い、正しい下地処理や施工技術が必要なため、DIYはおすすめできません。誤った施工をすると、すぐに再劣化したり、瓦を破損してしまったりする可能性があります。プロに任せた方が長持ちし、結果的に費用も抑えられることが多いです。

Q8. 漆喰はすべて白色ですか?色のバリエーションはありますか?

A. 漆喰には一般的に白色が多く使われますが、最近ではグレーや黒などの色付き漆喰も選べる場合があります。外観や屋根のデザインに合わせて色を選ぶことで、より美観を保てます。業者に相談すれば対応可能な色を提案してもらえることが多いです。

Q9. 補修後はどのくらい持ちますか?

A. 使用する漆喰の種類や施工品質によって異なりますが、一般的には10〜20年程度が耐用年数の目安です。ただし、屋根の環境や立地によっては早く劣化することもあるため、5〜10年ごとの点検をおすすめします。

Q10. 火災保険を使うと補修費はどれくらい軽減されますか?

A. 適用される条件がそろっていれば、10万円〜30万円ほどの補修費用が保険でまかなえるケースもあります。ただし、自己負担額(免責金額)がある場合や、経年劣化による損傷は対象外になることもあります。申請には専門業者の協力が必要になるため、まずは相談してみましょう。


まとめ|鬼瓦の漆喰補修は“早めの対応”がコストも安心も守るカギ

鬼瓦まわりの漆喰は、ただの飾りではなく、屋根全体を支える大切な構造部の一部です。

少しの剥がれやヒビであっても、放置すると雨漏り・瓦の落下・大規模な修繕工事へと発展してしまうリスクがあります。

  • 小規模な補修であれば費用は数万円程度
  • 劣化を放置すると費用は10万円以上に膨らむことも
  • 火災保険の活用で自己負担を軽減できる場合もある

「屋根の上は自分では見えないからこそ、定期的な点検と早めの補修」が、結果的に家を長持ちさせる最善の方法です。

屋根に少しでも気になる変化があれば、まずは信頼できる屋根業者に相談してみましょう。

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松本和也

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