棟瓦の積み直しとは?修理内容・費用・所要時間を徹底解説

棟瓦の積み直し

屋根のてっぺん部分にある「棟(むね)瓦」。

この棟瓦がズレたり崩れたりしているのを見て、「修理が必要かな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、棟瓦のズレや歪みは放置してはいけない屋根トラブルの一つです。

雨漏りや屋根全体の崩れにつながる恐れがあるため、早めの対応が必要になります。

本記事では、棟瓦の「積み直し」とはどんな工事なのか、その具体的な修理内容・費用相場・工期の目安をわかりやすく解説します!

目次

棟瓦の積み直しとは?どんな修理?

● 棟瓦の構造とズレやすい理由

棟瓦とは、屋根の頂上にある「棟(むね)」という部分に取り付けられた瓦のことです。

この棟瓦はのし瓦・冠瓦・漆喰・土などで積み上げられており、屋根の最も高い部分を守る重要な部材です。

棟部分は風雨や地震の影響を受けやすく、次第に漆喰が劣化したり、瓦がズレてしまったりすることがあります。

● 「積み直し」は棟瓦の全面的な再施工

棟瓦の積み直しとは、既存の棟瓦を一度すべて取り外し、下地から積み直す工事です。

劣化した漆喰や土を撤去し、新しい材料で再び棟瓦を積み上げることで、ズレや雨漏りのリスクを大きく軽減します。

✅ ポイント:単なる部分修理(差し替え)ではなく、棟全体を一からやり直す本格的な修理方法です。


棟瓦の積み直しが必要な症状とは?

次のような症状が見られる場合、積み直しが必要な可能性があります。

● 棟瓦が波打って見える、歪んでいる

屋根の棟がまっすぐでなく「うねって」見える場合、内部の土台や漆喰が劣化し、均等に瓦を支えられなくなっている可能性があります。

外観の異常は構造的な劣化のサインです。

● 瓦同士の隙間が広がっている

瓦の接合部分に隙間があると、風や雨が侵入しやすくなり、屋根内部の下地を腐らせる恐れがあります。

ズレが軽微に見えても、内部では進行していることもあります。

● 漆喰が剥がれて崩れている

棟瓦を固定している白い漆喰が剥がれていると、内部に雨水が入り込みやすくなります。地面や雨樋に白い粉が落ちている場合は、早めの補修が必要です。

● 台風や地震のあとに瓦がズレた

自然災害の直後は、瓦がわずかにズレていても今後の風雨で一気に落下・飛散するリスクがあります。積み直しで再固定することで安全性を高めましょう。

● 雨漏りが発生している(棟部分から)

棟からの雨漏りは、瓦と瓦の間にできたすき間から水が浸入しているサインです。放置すると屋根裏の構造材が腐食し、大規模な補修工事が必要になることもあります。

見た目に異常がなくても、築20年以上経過している屋根は定期点検がおすすめです。


棟瓦の積み直し工事の流れ

積み直し工事は以下のような工程で進められます。

存の棟瓦と漆喰・土の撤去

劣化やズレのある棟瓦、古い漆喰や内部の土をすべて取り除きます。これにより、下地の状態を確認しやすくなり、次の工程に備えます。

下地の補修・清掃(必要に応じて木材の交換)

棟の土台部分(木材など)が腐食していないか確認し、必要であれば新しい木材に交換します。

清掃によりゴミやほこりを除去し、次の施工がしっかり密着するように整えます。

新しい漆喰またはモルタルの施工

棟瓦を支える土台として、新しい漆喰またはモルタルを丁寧に塗り付けます。ここでの施工精度が、瓦の安定性と防水性を大きく左右します。

のし瓦・冠瓦の積み直しと固定

水平に積み上げる「のし瓦」と最上部を覆う「冠瓦」を、順序よくバランスを見ながら再設置します。

ズレ防止のために銅線やステンレス線、場合によってはビスや金具でしっかりと固定します。

仕上げ・清掃・点検

最後に棟全体を目視点検し、不備がないかを確認。周囲の掃除や瓦の拭き上げを行い、施工完了です。


棟瓦の積み直しにかかる費用相場

棟瓦の積み直しにかかる費用は、棟の長さ・屋根の勾配・劣化の程度・施工条件(足場の有無)などによって異なります。以下はおおよその目安です。

棟の長さ費用相場(税込)内容の目安
5m未満約5万円~10万円一部だけの補修や短い棟の修理に最適
10m前後約10万円~20万円一般的な戸建住宅での棟の積み直し施工
15m以上約20万円~30万円以上棟全体の積み直しや大規模修繕に対応

● 足場代が必要な場合の追加費用

  • 2階建て以上や勾配が急な屋根では、足場設置費用(約10万円~15万円程度)が別途かかることがあります。
  • 外壁塗装や雨樋交換と同時に行うことで、足場を共用しコストを抑えることも可能です。

「正確な金額を知りたい」「防災棟にするべきか迷っている」などの悩みがある場合は、無料点検と見積もりを行ってくれる専門業者に相談するのが最初の一歩です。

複数社から相見積もりを取れば、金額の妥当性や工事内容の比較もできるので安心です。


所要時間の目安|棟瓦の積み直しは何日かかる?

棟瓦の積み直しにかかる日数は、屋根の長さや形状、劣化の進行具合によって異なりますが、一般的な住宅で棟の長さが10m程度の場合は、1〜2日が目安です。

● 通常の工期

  • 晴天が続く場合や、劣化が軽度な屋根では1日で完了することもあります
  • 職人が複数人で対応することで、効率的に施工が進みます。

● 工期が延びるケース

  • 棟の下地(木材や土台)が腐食している場合、その補修や交換に時間がかかるため、2〜3日に延びることがあります。
  • 屋根の勾配が急で足場が複雑な構造になっている場合も、安全確保のために工期が長くなります。
  • 梅雨時期や台風シーズンなど天候が不安定な季節は、途中で中断となる場合もあるため、予備日を含めてスケジューリングすることが推奨されます。

● アクションプラン

工事日数の目安は、現地調査の際に業者から具体的に提示されることがほとんどです。

気になる方は「何日かかりますか?」とあらかじめ確認しておきましょう。工期中の騒音や駐車スペースの確保についても、事前に相談しておくと安心です。

現地調査の段階で工期の目安を教えてもらえるので、事前に確認しておくと安心です。


防災棟とは?積み直し費用でできる耐震・耐風対策

積み直し工事を行うなら、同じ費用で「防災棟」への仕様変更も検討する価値があります。

● 防災棟とは?

防災棟とは、瓦と瓦の間を強力に固定し、地震や台風で崩れにくい構造に改良した棟工法です。

従来の「土葺き+漆喰」に比べて、金具やビスで固定する構造が特徴で、ズレや落下のリスクを大幅に軽減します。

✅ 見た目は通常の棟瓦とほとんど変わらないのに、構造的には圧倒的に強化されています。

● 費用は積み直し工事とほぼ同じ

防災棟の施工費用は、**一般的な積み直しとほぼ同等の価格帯(10万円〜30万円前後)**です。

「どうせ積み直すなら、防災仕様にしておいた方が安心」と考えるご家庭が増えています。


棟瓦の積み直し工事でよくある質問

Q1. 棟瓦がズレているのを見つけました。すぐに修理が必要ですか?

A. はい、棟瓦のズレを発見した時点で、なるべく早く専門業者に点検を依頼しましょう。放置してしまうと、ズレた部分から雨水が侵入して下地材が腐食したり、強風で瓦が落下してしまう恐れがあります。見た目だけでは被害の程度が判断できないため、無料点検を実施している業者への相談がおすすめです。

Q2. 棟瓦の積み直しと漆喰補修はどう違いますか?

A. 漆喰補修は、棟の表面にある白い漆喰部分だけを修繕する比較的簡易な作業です。一方、積み直しは棟全体をいったん解体し、内部の土や下地からやり直す根本的な工事です。ズレや傾き、下地の劣化がある場合は、積み直しでなければ根本解決にならないケースがほとんどです。

Q3. 工事中の生活に影響はありますか?

A. 基本的には屋根の上の作業なので、屋内での生活に大きな支障はありません。ただし、作業中は足場を組む音や瓦の撤去時の振動などが発生するため、在宅ワークをしている方や小さなお子様・高齢者がいるご家庭では、事前に説明を受けておくと安心です。

Q4. どの季節に積み直し工事をするのがベストですか?

A. 雨が少なく乾燥した春や秋が最適です。ただし、台風や地震の後に不具合が見つかった場合は、季節を問わず早めの対応が必要です。放置して次の大雨や強風を迎えると被害が拡大する恐れがあるため、症状を見つけた時点で業者に相談してください。

Q5. 防災棟にするメリットと費用の違いは?

A. 防災棟は、ビスや金具で棟瓦をしっかり固定する工法で、従来の「土で支える棟」に比べて耐震性・耐風性に優れています。見た目は従来と変わらず、費用もほぼ同等(10万~30万円前後)なので、積み直すタイミングで防災棟への仕様変更を選ぶ人が増えています。

Q6. 火災保険はどんなケースで使えますか?

A. 台風・突風・地震などによる棟瓦のズレや崩れは、火災保険の「風災補償」や「地震保険」の対象になることがあります。適用には被害状況の写真や修理見積もり、業者の報告書が必要です。保険対応に慣れた業者なら、申請書類の作成や手続きもサポートしてくれます。

Q7. 棟以外の部分も同時に修理できますか?

A. はい。現地調査の結果、屋根全体の劣化が見つかった場合は、平部の瓦補修や漆喰補修、板金交換などを一緒に行うことができます。足場を共用できるため、複数の工事をまとめて依頼することでコスト削減にもつながります。

Q8. 自分で棟瓦を修理することはできますか?

A. 高所作業のため非常に危険で、専門知識と技術も必要なためDIYはおすすめできません。誤った施工は雨漏りやさらなる破損の原因になり、かえって修理費が高額になるリスクもあります。安全面と品質を考え、必ず屋根修理専門の業者に依頼してください。

Q9. 工事当日に雨が降った場合はどうなりますか?

A. 雨天時は基本的に工事を延期または中断します。途中で中止する場合でも、防水シートなどで応急処置を行い、建物に影響が出ないように配慮されます。工事前に「悪天候時の対応」について確認しておくと安心です。

Q10. どこに相談すればいいのかわかりません。

A. まずは、地元で実績のある屋根修理業者に無料点検を依頼してみましょう。現地調査と見積もりが無料で、写真付きの報告書を出してくれる業者が安心です。複数社の見積もりを比較することで、費用や工法の妥当性も判断しやすくなります。気になる点があれば、まずは「現地点検のみ」で相談することから始めてみてください。


まとめ|棟瓦の積み直しは早めが安心!防災棟も検討を

棟瓦の積み直しは、見た目以上に屋根全体の安全性や寿命に関わる重要な工事です。

  • ズレ・歪み・崩れは雨漏りや倒壊のリスクに直結
  • 費用は10万〜30万円程度が一般的
  • 工期は1〜2日、足場の有無で変動
  • 「防災棟」なら、同じ費用で耐震・耐風性能を大幅アップ

棟瓦の異常を見つけたら、早めの点検と積み直し工事を検討しましょう。信頼できる業者による無料点検を活用すれば、安心して工事に踏み切ることができます。

摂津市で棟瓦の積み直し、修理なら私たちにお任せください!

松本和也

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