【摂津市の皆様へ】台風や強風で屋根が破損！火災保険を使った修理方法を徹底解説

2025年5月16日

摂津市にお住まいの皆様、日々の暮らしの中で、台風や強風といった自然の脅威を感じることはありませんか？特にこれからの季節（※執筆時期によりますが、一般的に梅雨明けから秋にかけて台風シーズンです）、強い風雨は私たちの住まいに大きな影響を及ぼす可能性があります。中でも、家を守る要である「屋根」は、直接的に風雨の衝撃を受けるため、被害を受けやすい箇所と言えます。

もしも、台風や強風によってご自宅の屋根が破損してしまったら、「修理費用はどうなるんだろう」「どこに相談すればいいんだろう」と不安に感じられる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ご安心ください。多くの場合、こうした自然災害による屋根の破損は、ご加入されている「火災保険」で修理費用をまかなえる可能性があります。

この記事では、摂津市で発生しうる台風や強風による屋根の被害事例から、火災保険が適用されるケース、そして保険を使って屋根を修理する具体的なステップ、さらには信頼できる業者の選び方や悪徳業者への注意点まで、摂津市の皆様が台風被害に遭った際に、火災保険を適切に活用して安心して屋根を修理できるよう、詳しく徹底的に解説します。

摂津市で発生しうる台風・強風による屋根被害

瓦のズレ、破損、飛散

日本瓦や洋瓦など、瓦屋根の場合、強風によって瓦が浮き上がったり、ズレたり、最悪の場合は飛ばされてしまうことがあります。飛散した瓦は、ご自身の家だけでなく近隣の建物や車、人にまで被害を及ぼす危険性があります。

スレート屋根の割れ、欠け、飛散

化粧スレートやカラーベストといったスレート屋根も、強風や飛来物によって割れたり、欠けたり、固定部分が破損して飛散したりすることがあります。

板金の剥がれ、変形

屋根の棟部分に使われる棟板金や、屋根面が交差する谷部分の谷板金などが、強風によって剥がれたり、めくれたり、変形したりすることがあります。板金が剥がれると、下地の木材が雨水に晒され、腐食の原因となります。

雨樋の歪み、破損、脱落

強風にあおられたり、飛来物がぶつかったりして、雨樋が歪んだり、割れたり、建物から外れてしまったりすることがあります。雨樋が機能しないと、屋根から流れる雨水が適切に排水されず、外壁の劣化や地面の水たまりの原因となります。

飛来物による損傷

台風によって飛ばされてきた木の枝、看板、ゴミなどが屋根に落下し、屋根材を破損させたり、穴を開けたりすることがあります。

軒天、破風板の破損

軒天（軒の裏側の天井）や破風板（屋根の妻側にある板）が強風で剥がれたり、破損したりすることがあります。これらは屋根の構造部分を保護する役割も担っているため、放置すると雨水の浸入を招く可能性があります。

強風による棟の崩壊

棟瓦を固定している漆喰や葺き土が経年劣化している場合、強風によって棟全体が崩れてしまうこともあります。

これらの屋根被害は、単に見た目が悪くなるだけでなく、そこから雨水が浸入し、建物の内部を腐食させ、最終的には建物の耐久性を著しく低下させることに繋がります。最悪の場合、大規模なリフォームや建て替えが必要になる可能性もゼロではありません。だからこそ、台風や強風による屋根被害は、速やかに適切な処置を行うことが重要です。

知っておきたい！火災保険の基本と台風・強風被害への適用

火災保険の補償範囲（一般的な例）

一般的な火災保険では、主に以下の災害による損害を補償します（契約内容によって異なります）。

✅火災、落雷、破裂・爆発

✅風災、雹（ひょう）災、雪災

✅水災（台風や豪雨による洪水、高潮など）

✅不測かつ突発的な事故（外部からの物体の落下・飛来・衝突、建物内部での落下など）

風災補償について

風災補償は、台風、旋風、竜巻、暴風などの強い風による損害を補償するものです。過去の保険契約では、「最大瞬間風速〇m/s以上」といった基準が設けられている場合もありましたが、最近の契約では、こうした風速の基準がなく、損害額が一定額（免責金額）を超える場合に補償されるタイプが主流となっています。

火災保険が適用されるケースと適用されないケース

火災保険が適用される可能性が高いケース

台風や突風によって、瓦やスレートが飛ばされたり、割れたり、ズレたりした。
強風で剥がれた棟板金や谷板金を修理する必要がある。
強風で飛ばされてきた看板や木の枝などが屋根にぶつかり、屋根材が破損した。
台風の風にあおられて雨樋が歪んだり、外れたりした。
台風の強風によって、軒天や破風板が剥がれたり、破損したりした。
強風によって棟が崩れてしまった。

火災保険が適用されない可能性のあるケース

経年劣化による破損。
メンテナンス不足。
損害額が免責金額を下回る場合。
地震、噴火、津波による損害（地震保険の対象）。
故意または重大な過失による損害。

火災保険を使った屋根修理をスムーズに進めるために

台風や強風で屋根が破損した場合、火災保険を使って修理を進めるための具体的なステップは以下の通りです。これらの手順を把握しておくことで、慌てずにスムーズに対応することができます。

STEP 1: 被害状況の確認と写真撮影

まずは、二次被害に注意しながら、ご自身の目で屋根の被害状況を確認します。地上から見える範囲で構いません。そして、非常に重要になるのが「写真撮影」です。保険金請求の際に、被害状況を証明するための証拠となります。

安全を確保しつつ、可能な範囲で確認する。 屋根に上るのは危険なので、地上から望遠で撮影するなど、安全な方法で行いましょう。
被害箇所全体と、具体的な破損箇所を多角的に撮影する。 遠景で家全体の屋根の様子、近くから破損した瓦や板金、雨樋、そしてそれらの拡大写真など、様々な角度から複数枚撮影しておきましょう。
飛来物がある場合は、それも一緒に撮影する。 何がぶつかって破損したのかを示す証拠になります。
被害発生日時を記録する。 いつ頃の台風や強風で被害が発生したのかを記録しておきましょう。

STEP 2: 保険会社への連絡

被害状況を確認し、写真撮影が済んだら、できるだけ早くご加入の保険会社に連絡します。

保険証券を手元に用意する。 契約者情報や保険証券番号などを聞かれることがあります。
保険会社の事故受付窓口に連絡する。 電話やウェブサイトから連絡できます。
契約内容、被害状況、被害発生日時などを正確に伝える。
今後の手続きや、保険金請求に必要な書類について確認する。 多くの場合、保険会社から保険金請求に必要な書類一式が送られてきます。

STEP 3: 修理業者の選定と見積もり依頼

保険会社への連絡と並行して、屋根修理を依頼する業者を選定し、見積もりを依頼します。ここで重要なのは、「火災保険を使った修理実績が豊富で信頼できる業者を選ぶこと」です。

複数の業者から相見積もりを取ることを推奨します。 適正な工事内容と費用であるかを確認するためです。
業者には、火災保険を使った修理であること、保険会社提出用の見積もりが必要であることを伝えましょう。 保険会社が必要とする形式での見積もり作成に慣れている業者を選ぶとスムーズです。
業者に被害状況を正確に伝え、現地調査を依頼します。 業者が屋根に上って被害状況を詳しく確認し、写真撮影も行ってくれます。

STEP 4: 保険会社への書類提出（保険金請求）

保険会社から送られてきた書類と、修理業者から受け取った見積もり書や被害写真などを揃えて、保険会社に提出し、保険金請求を行います。

保険金請求書: 保険会社指定の書類に必要事項を記入します。
被害箇所の写真: ご自身で撮影したものや、業者に撮影してもらったものを提出します。
修理業者の見積書: 業者から作成してもらったものを提出します。
その他: 保険会社から被害状況報告書など、追加の書類提出を求められる場合があります。

必要書類を漏れなく提出することが、スムーズな審査に繋がります。

STEP 5: 保険会社の調査（鑑定人による調査）

提出された書類や被害写真だけでは損害額の算出が難しい場合など、保険会社が必要と判断した場合、損害保険登録鑑定人などが派遣されて現地調査が行われることがあります。

調査の日程調整などを行います。
可能な場合は、修理業者にも立ち会ってもらうことをお勧めします。 業者が被害状況や修理の必要性について、専門的な視点から鑑定人に説明することができます。
鑑定人は、被害の原因や範囲、修理にかかる費用などを公正に評価します。

STEP 6: 保険会社の審査と保険金の支払い

提出された書類、被害写真、そして必要に応じて行われた鑑定人の調査結果に基づき、保険会社が審査を行います。審査が完了し、保険金の支払いが決定されると、保険金額が契約者指定の口座に支払われます。

認定された保険金額や、支払いの時期などについて、保険会社から連絡があります。
保険金が支払われるまでにかかる期間は、保険会社や被害の状況、申請書類の準備状況などによって異なりますが、一般的には請求から数週間程度が目安となります。

STEP 7: 修理工事の実施

保険金が支払われたら、修理業者と正式に契約を結び、屋根の修理工事を開始します。

工事内容や工期などを最終確認し、工事を進めてもらいます。
工事中は、安全に配慮し、近隣への挨拶なども適切に行われるか確認しましょう。

STEP 8: 工事完了と支払い

屋根の修理工事が完了したら、業者と一緒に工事箇所を確認します。契約通りの工事が行われているか、不備がないかなどをしっかり確認しましょう。問題がなければ、修理業者に工事費用を支払います。

申請をスムーズに進めるためのポイントと注意点

火災保険を使った屋根修理をスムーズに進めるために、以下のポイントと注意点を押さえておきましょう。

被害発生後、できるだけ早く保険会社に連絡する: 保険法上、保険金請求には時効（通常3年）がありますが、時間が経つと被害が拡大したり、台風による被害であることを証明するのが難しくなったりする可能性があるため、早期の連絡が重要です。
被害状況は詳細に記録し、多めに写真を撮っておく: これが保険金請求の最も重要な証拠となります。
修理は原則として保険会社の査定・承認を待ってから行う: 自己判断で修理を進めてしまうと、保険金が支払われなかったり、査定額が低くなったりする可能性があります。ただし、雨漏りなどで緊急を要する場合は、応急処置を行い、その費用も保険会社に請求できる場合があります。事前に保険会社に相談しましょう。
業者選びは慎重に: 火災保険修理に不慣れな業者や、悪徳業者に依頼してしまうと、手続きが滞ったり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。
保険会社の指示に従う: 保険会社からの指示や要請には迅速かつ正確に対応しましょう。
自己判断で諦めない: 「これくらいの被害なら保険は使えないだろう」と自己判断せず、まずは保険会社や信頼できる業者に相談してみましょう。

業者選びの重要性：保険対応に慣れた信頼できる業者を選ぶ

火災保険を使った屋根修理において、どの業者に依頼するかは非常に重要です。保険対応に慣れていない業者や、悪質な業者を選んでしまうと、保険金が適切に支払われなかったり、不当な請求をされたりといったトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。

保険対応に慣れた信頼できる業者の特徴

保険請求に必要な書類作成に慣れている: 見積もり書や被害報告書など、保険会社が求める形式や内容で書類を作成できるため、手続きがスムーズに進みます。
保険会社の調査（鑑定人）とのやり取りをスムーズに行える: 鑑定人による現地調査の際に立ち会い、被害状況や修理の必要性について専門的な説明を行うことができます。
適切な工事内容と費用で見積もりを作成できる: 被害状況を正確に診断し、火災保険の範囲内で適切な修理内容と費用を提案してくれます。保険金を不正に請求するために不必要な工事を含めたり、費用を水増ししたりすることはありません。
悪徳業者との違いを説明できる: 保険金ありきの高額請求や、強引な契約、保険金詐欺の手口などについて説明し、お客様をトラブルから守ろうとします。
地域密着型で迅速な対応が期待できる: 摂津市で長く営業している地域密着型の業者は、地域の気候や住宅事情に詳しく、万が一の際にも迅速な対応が期待できます。

複数の業者から相見積もりを取り、担当者の対応、説明の分かりやすさ、実績などを比較検討し、ご自身が最も信頼できると感じた業者を選びましょう。「火災保険を使った修理が得意ですか？」と質問してみるのも良いでしょう。

要注意！悪徳業者による保険金詐欺に巻き込まれないために

残念ながら、台風や強風による住宅被害に便乗して、火災保険を使った修理を巡る詐欺を行う悪徳業者が存在します。甘い言葉に乗せられてトラブルに巻き込まれないよう、十分注意が必要です。

悪徳業者の典型的な手口

「保険金を使えば自己負担なしで無料で修理できる」と断言する: 免責金額がある場合や、保険金額以上の工事が必要な場合は自己負担が発生します。無料で修理できると断言するのは虚偽です。
「火災保険を申請すれば、必ず満額おります」など、保険会社の査定前に保険金額を保証する: 保険金は保険会社の審査によって決定されるため、業者が勝手に金額を保証することはできません。
「保険金の請求手続きは全て当社が代行します」と言って、お客様に書類を見せない、あるいは手続きに必要な書類を渡さない: 保険金請求の手続きは契約者自身が行うのが原則です。業者がサポートすることはあっても、全てを代行し、お客様に情報を開示しない業者は危険です。
保険金が支払われた後に連絡が取れなくなる、あるいは工事を行わないまま逃げる: 保険金だけを受け取り、約束通りの工事を行わない詐欺です。
実際には必要のない工事を含めたり、工事費用を水増ししたりして、保険金を騙し取ろうとする: お客様を巻き込んだ保険金詐欺です。
契約を急かす、即決を迫る: じっくり検討する時間を与えずに契約させようとします。