【摂津市】屋根修理、みんな築何年で何をやってるの？摂津市の住宅で見るメンテナンス傾向

2025年5月15日2025年5月16日

摂津市にお住まいの皆様、ご自宅の屋根について、「そろそろメンテナンスの時期かな？」「他の家では、うちと同じくらいの築年数でどんな屋根修理をしているんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？摂津市内には、様々な築年数の住宅があり、それぞれの家で屋根の状態やメンテナンスのタイミングは異なります。

屋根は、紫外線や雨風といった自然環境から常に建物を守っているため、時間の経過とともに必ず劣化が進みます。そのため、建物を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。そして、屋根のメンテナンスを行う時期や内容は、建物の築年数によっておおよその目安があります。

この記事では、摂津市の住宅で一般的に見られる、築年数ごとの屋根メンテナンスの傾向についてご紹介します。ご自宅の築年数と照らし合わせながら、今後の屋根メンテナンスを検討する際の参考にしてください。

なぜ築年数でメンテナンス時期が変わるの？

屋根のメンテナンス時期が築年数によって変わるのは、主に屋根材の「経年劣化」が関係しているからです。

屋根材の劣化の進行: 屋根材は、新築時には高い防水性や耐久性を持っていますが、時間の経過とともに紫外線や雨風によって劣化が進みます。劣化の進行度合いは屋根材の種類によって異なりますが、一般的に築年数が経過するほど劣化は進行し、メンテナンスの必要性が高まります。
メンテナンスの効果の持続期間: 一度メンテナンス（塗装など）を行っても、その効果は永久に続くわけではありません。使用した塗料や工法によって異なりますが、一定の期間が経過すると、再びメンテナンスが必要になります。
屋根材ごとの特性: 瓦屋根、スレート屋根、金属屋根など、屋根材の種類によって劣化の仕方やメンテナンスが必要になるタイミングが異なります。

摂津市の住宅で見る！築年数ごとの屋根メンテナンス傾向

ここでは、摂津市の住宅で一般的に見られる、築年数ごとの屋根メンテナンスの傾向をご紹介します。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、建物の立地環境や日頃のメンテナンス状況によって異なることをご理解ください。

築10年～15年頃

この時期は、屋根材の表面の劣化が目立ち始める頃です。

主なメンテナンス:
- 全体点検: まずは専門業者による屋根全体の無料点検を行う家が多いです。目に見える劣化がないか、今後のメンテナンス計画のために屋根の状態を把握します。
- スレート屋根・金属屋根の最初の屋根塗装: 化粧スレート屋根や金属屋根の場合、新築時に施されている塗膜の劣化が始まり、色あせやチョーキング現象（触ると粉が付く）が見られるようになります。塗膜の防水性が低下してくるため、屋根材を保護し、防水性を回復させるための最初の屋根塗装を行うのが一般的な傾向です。
この時期のポイント: 大きな劣化が進む前の予防的なメンテナンスを行うことで、屋根材自体の寿命を延ばし、将来的な大規模修繕の費用を抑えることができます。瓦屋根の場合も、瓦のズレなどがないか点検が必要な時期です。

築20年～30年頃

屋根材の劣化がさらに進行し、より具体的なメンテナンスが必要になる時期です。

主なメンテナンス:
- スレート屋根・金属屋根の2回目の屋根塗装: 最初の塗装から10年～15年程度が経過し、再び塗膜の劣化が見られるようになるため、2回目の屋根塗装を検討します。
- 瓦屋根の漆喰補修・棟の積み直し: 瓦屋根の場合、瓦を固定している漆喰の劣化が進み、剥がれたり崩れたりすることがあります。また、棟瓦のズレが見られるようになり、棟の積み直しといった補修が必要になる時期です。
- 屋根材の種類によってはカバー工法や葺き替えの検討開始: スレート屋根の場合、屋根材自体にひび割れや層間剥離（屋根材が剥がれてくる現象）が見られるようになり、塗装では対応が難しくなることがあります。この場合、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法や、屋根材を全て交換する葺き替え工事を検討し始める時期です。金属屋根も、錆びや穴あきなどが目立つ場合は葺き替えなどが選択肢に入ります。
この時期のポイント: 屋根材自体の傷み具合を専門家に見てもらい、塗装で対応できるのか、それともより大規模な工事が必要なのかを判断する重要な時期です。メンテナンスを怠ると、雨漏りのリスクが高まります。

築30年～40年以上

屋根材や下地材の寿命が近づいてくるため、根本的なリフォームが必要となるケースが増える時期です。

主なメンテナンス:
- 葺き替え工事、カバー工法が増加: 屋根材自体の寿命が近づき、全体的な劣化が進行しているため、屋根全体を新しくする葺き替え工事やカバー工法を選択する家が増えます。雨漏りが発生している場合は、下地材の補修も必要となる可能性が高くなります。
- 瓦屋根の全体的なメンテナンスや葺き替え: 瓦自体は丈夫ですが、瓦を固定している漆喰や、その下の防水シート、野地板といった下地材の劣化が進行しているため、棟の積み直しを含む全体的な補修や、葺き替えが必要になることが多いです。
- 屋根下地補修の可能性が高まる: 長年の雨水浸入や結露などにより、野地板や垂木といった下地材が傷んでいる可能性が高く、葺き替え工事の際に下地補修が伴うことが多くなります。
- 耐震性の観点から瓦屋根の軽量化を検討: 特に重い瓦屋根の場合、地震に対する耐震性向上のために、軽量な金属屋根などへの葺き替えを検討する人も増える時期です。
この時期のポイント: 屋根全体の寿命を考慮し、住まい全体の耐久性を維持するための根本的なリフォームが必要となるケースが多いです。下地の状態をしっかりと確認し、建物の安全性を確保することが重要です。

これはあくまで目安！個別の状況を確認しよう

ご紹介した築年数ごとの屋根メンテナンス傾向は、あくまで多くの住宅に当てはまる一般的な目安です。前述のように、建物の立地環境（日当たりが強い、日陰になりやすい、風通しが良い・悪い）、屋根材の種類や品質、新築時の施工状況、そしてこれまでのメンテナンスの頻度や質、大きな自然災害を受けたことがあるかどうかなど、様々な要因によって屋根の劣化の進行度合いは大きく異なります。

例えば、日当たりが悪く湿気がこもりやすい場所にある家では、築年数が浅くてもコケやカビが多く発生するなど、目安よりも早くメンテナンスが必要になることもあります。逆に、日当たりが良く乾燥しやすい場所にある家では、目安よりも劣化の進行が遅いこともあります。

築年数に関わらず重要！定期的な屋根点検のすすめ

一般的なメンテナンス傾向を知ることは参考になりますが、最も重要なのは、ご自身の家の屋根の正確な状態を把握することです。そのためには、定期的に専門家による屋根点検を受けることを強くおすすめします。

目に見える大きな劣化がなくても、プロに点検してもらうことで、初期の劣化や小さな不具合を発見し、雨漏りなどの大きな問題になる前に適切な対策を講じることができます。特に、築10年を迎えた頃、そしてその後は10年～15年に一度は定期的な点検を受けることを推奨します。また、大きな自然災害（台風、地震など）の後には、必ず専門業者に点検を依頼しましょう。